スペイン巡礼24日目:日本人である誇り villar de Mazarife 24km
Leonの町を抜けると、道は再度二手に別れる
一方は、国道をまっすぐ行く短い昔ながらの巡礼路(赤線)
もう一方は、迂回をしながら田舎道を歩くオルタナティブ・ウェイ(ピンク線)
私は迷わず、後者のオルタナティブ・ウェイをチョイス
2・3㎞程長いけれど景色を楽みたいからね
分かれ道で左に曲がります
途中で2回目の朝ごはん、トルティージャを食べて
まっすぐまっすぐ歩く
歩きながら、4日前に出会ったグレッグの言葉を思い出す
『この道を、できるだけ一人で歩いてごらん』
この言葉に出会ってから、一人でいる時でも心が穏やかでいられている
誰とも比較せず、何にも焦らず、ただ歩く
まだうまく言葉にはできないけれど
800㎞の道を歩くこと自体の概念が変わった、私にとっては転機になる言葉だった
目の前には
手を繋ぎながら、ゆっくり歩く夫婦も
歩く理由も、歩き方も人それぞれ
それが腹落ちしたように、一人で歩くことも苦ではなくなった
今日は24㎞の宿でストップ
2軒のアルベルゲがある小さな町
私は広々とした庭が特徴的なこのアルベルゲをチョイス
■Albergue El Refugio de Jesús
1泊7ユーロ(約900円)
バルもない小さな町だけれど、キッチンが広いので久しぶりにご飯を作ることに
キッチンでワインを飲みながら作り続けていると
あるカップルがキッチンに入ってくる
『あら、いい匂いね。美味しそう。あたはどこから?』
そう歩み寄ってきたのは、タイ出身のジョイ。
ドイツ人の旦那さんと結婚して一緒にカミーノを歩いている笑顔が素敵なカップル
私『日本だよ!一人でヨーロッパを旅しているんだ!』
” 日本”というワードにジョイの目がキラキラしだす
『日本出身』
ヨーロッパの人にとっては、それだけで特別な人っていう印象を与えることが多く
温泉、寿司、富士山、スキー場、桜…
日本にしかない文化と、日本人の謙虚さ・人柄の良さに
話す前からイメージが良く、日本に生まれたことを誇りに感じてしまうほど
日本のこと、タイの島のこと、2人が結婚に至った経緯など
話は大盛り上がり
4人分!?って程の料理を、一人で平らげてしまった私は
お腹がいっぱい過ぎて、もう動けない
でも、こんなに食べても太らないのが、カミーノ(笑)
カミーノは、日本人を見かけることが少ないこともあり
日本という文化や歴史に質問攻めにあうことも
時には、私よりも知識があるマニアックな人もね
あぁ~お腹いっぱい
今日も全てのことに感謝して
おやすみなさい