【スリランカ】ヴァータタイプの本格アーユルヴェーダ食とは?
アーユルヴェーダとは、5000年以上前にヒマラヤで波及し、WHOも認めている世界最古の伝統医療です。
南インドを中心に伝承が広がったアーユルヴェーダが、今も原型に近く現存し、かつ仏教という宗教ならではのホスピタリティを持つのがスリランカ。
別名『緑の国』と呼ばれるほどのハーブが豊富に収穫でき、このハーブを使って、体のメンテナンスをはじめ、脳にも効く秘術を体の内から、そして外からアプローチしていくのが特徴。
今回は筆者が、スリランカのアーユルヴェーダ施設に実際に行き、経験した秘術を紹介していきます。
アーユルヴェーダの3つのタイプ
大きく3つのエネルギーバランス(ドーシャ)でセグメントされ
- 風のタイプであるヴァータ
- 火の体質であるピッタ
- 水の体質であるカッパ
そしてそれぞれを組み合わせた合計7つのボディタイプに分類されます。
ボディタイプに合わせた食事と施術
それぞれのタイプにはバランスレベルがあり、そのバランスが調和した状態を健康であると考え
バランスの調和が乱れている状態を不健康と考え、症状に合わせて食事や施術をカスタマイズで提供されます。
診察はまずはドクターの脈診から。
女性は左腕を、男性は右腕を使って脈診を行いますが、この専門医による脈診がとても面白く、
私の生まれた時の様子から、家族構成、両親の持病などまるで占い師のように話し始めるのです。
ヴァータタイプとは?
風という意味を持つヴィータ(VATHA)。
各タイプの説明は他のサイトでも確認できるため、ここでの深い説明は割愛するが、筆者はヴァータタイプ。
一般的にヴァータタイプの人は、自由を好み1箇所に定住することを嫌う。
新たな環境での適応力に優れ、好奇心旺盛で何事にも積極的に活動する。物覚えが早く、創造性にも優れている。
その反面、その行動は突発的・不規則で仕事や交友関係も長続きしないことが多い。また、スタミナはあまりなく、定期的な休息が必要。
1日3食のオーダーメイドの食事 + 1日4〜7回のアーユルヴェーダ施術
専門医が3-5人常住しているアーユルヴェーダ施設(ホテル)では、
私たちそれぞれに合ったカスタマイズの食事は1日3食提供されるのです。
それに加え、専門医が毎日診察を行い、私たちに合ったアーユルヴェーダの施術
例えば、ヘッドマッサージ、全身デトックスマッサージ、シロダーラなど
1日に4回から多い時は7回も専門のアーユルヴェーダセラピストからの施術を受けます。
ヴァータタイプに大切なキングココナッツ
ココナッツとは一見異なるキングココナッツ
これがとても栄養価が高く、アーユルヴェーダのドクターたちは私たちに摘みたてのココナッツウォーターをくれるのです。
ミネラルだけではなく、腸内環境を整え、乱れたバランスレベルを整えてくれると言われています。
アーユルヴェーダ食:スパイスとハーブで作ったヴィーガンスパイスカレー
ここでいくつか実際にカスタマイズで提供された食事を紹介。
スパイスとハーブで作ったスパイスカレー
歯応えが良く、野菜そのものの味がとっても感じられる美味しさ
ハーブがいいアクセントになっており、ライスとの相性も抜群。
アーユルヴェーダ食:自家栽培のスリランカポテトと根菜の炒め物
ここの施設(ホテル)では、自家栽培の野菜や根菜がたくさん。
毎食の食事はもちろん、庭でとれた新鮮野菜たち。この日は、スリランカのじゃがいもと珍しい根菜を使った炒め物。
ココナッツミルクも入って、まろやかな中に素材の美味しさを感じられる一品。
自分の体に合った食事を学ぶならアーユルヴェーダ
テレビや本で出回っている〇〇をしたら痩せる・がんにならない・健康にいいなどといった情報
確かにその情報は正しいかもしれないが、食べる食事はある人にとっては治療薬にもなれば、ある人にとっては毒にもなる。
アーユルヴェーダの考え方は、まずは自分の体を知ること。
自分がどんなものを食べると不調が起こしやすいのか、もしくは調子が良くなるのか
どんな癖があり、どんなリスクがあるのか、まずは自分の体を知ることから始まります。
西洋医学とはまた異なった世界最古の医療で、まず自分の体を知ることから始めるのは如何でしょうか?