スペイン巡礼36日目:ついに到着!聖地サンティアゴ・デ・コンポステーラ! Santiago 10km
いよいよ、今日、聖地Santiago de Compostela(サンティアゴ・デ・コンポステーラ)に到着する
巡礼者の多くは、午前の早いうちにSantiagoに着き
巡礼証明書をもらい、Santiago大聖堂で行われる正午のミサに出席する
私は、7時半に出発
雨で天気は悪いけれども、心はとても落ち着いている
『35日間歩き続けて、ついに到着する』
35日間を振り返りながら、一歩一歩大切に歩く
10:00
Santiagoの街に到着
巡礼証明書を取りに事務所へ行くと、長い長い人の列
30分ほど並んでみたが、正午のミサに間に合わないと判断
証明書を受け取るのを後にし、大聖堂に行くことにした
が!ここでも、長い長い列!
11:50
大聖堂の門が開き、次々に巡礼者が中に入っていく
私も大聖堂に足を踏み入れた瞬間、大聖堂の雰囲気に圧倒される
今までの大聖堂とは全く違う…
おびただしい数の巡礼者たちが、今か今かと中央祭壇を見つめている
12:00
パイプオルガンが鳴り響きミサが始まった
細く美しい讃美歌の声が、高い天井に反響し、大聖堂の中を満たしてゆく。
中央祭壇にあるボタフメイロ
ハーブを炊いた大きな香炉を天井から吊るし、司祭たちが振り回すものだ
司祭の祈りの言葉とともに、男性6人がかりでロープを引っ張り、天井へと引き上げられる。力強く宙を舞い、大聖堂中がハーブの香りと煙でいっぱいになる。
すべての巡礼者がボタフメイロを見上げている
中には、涙を流す人も
Santiagoに到着した時には実感しなかったが、これを見た瞬間
『終わるんだ』
と誰かが私の心に言いかけた気がした。
ミサが終わると、ロベルトとハンが向こう側にいるのが見えた
ロベルトは泣いている
私も泣いている
サンティアゴ・デ・コンポステーラ大聖堂 (Catedral de Santiago de Compostela)
7世紀に作られた世界遺産のカテドラル
街全体が、歴史的な建物に満ち溢れている
再度大聖堂の前に行くと良い事が。
今日だけ特別の野外オーケストラライブが開催されるようだ
偶然!ラッキー!!
階段に座って待っていると、次々に仲間たちに出会う
『ついに辿り着いたね』
みんないつもと違って満面の笑みではない
やり切った気持ちと、何かを悟したような気持ちでとても穏やかな表情をしている
今まで800㎞を一緒に歩いてきた仲間であり同志
明日からは皆、別々の道を歩む
グアテマラ出身の兄弟、ラファエルとルス
2人はずっとずっと支えてくれた。
心から信用できる仲間
韓国出身のユナ
クレバーで温かいユナ、これから未来が楽しみ!
ブラジル出身のカリンナ
色気むんむんカリンナを目指して、私も年を重ねていきたい!
オーケストラが終わったら、階段の下で誰か私を呼んでいる
親子のブライアンとエリン、ロベルトとハンだ!
今日は最終日の夜を一緒に楽しむことを約束して…
まずは、ポーランド人のカシアと2人で女子会
同い年なんだけれど、本当に性格が良くて可愛いカシアを心から尊敬しちゃう
そのあとはみんなで合流して、カミーノ話で大盛り上がり
最高な旅ができたこと
800㎞を歩かせてくれた体に
そして出会った素晴らしい人たちに
心から感謝して
おやすみなさい。
『Buen Camino!』